t@nk!とJJ

積丹エリアを中心に釣りしてます。最近はぷかぷかゴムボート+1.2馬力で浮いておりますよ。

報②

前回の反省をもとに、できるだけ簡潔に。
文章が書ける人って伝えたいことをまとめられる人なのだなぁ、と染々思った次第です。

前日と変わって、朝イチから狙えるスケジュールです。

今日はボートでキャスティングをやってみようと決め、また波風を見つつ運転しながらポイントを考えます。
よし、今回は前々から行ってみたかった古平のポイントにしよう。
古平といえば、道央エリアのサケマス激戦区のひとつ、今回は一級ポイントといわれる河口エリアではなく、ショアからは入釣出来ない場所にしてみます。


少し話は逸れますが、自分は遊漁船やプレジャーボートなど、所謂オフショアの釣りを全くの未経験でいきなりボートを購入しました。
それは自分の好きなルアーフィッシングでも、場所取りや混雑するポイントを避ける事が難しくなってきたと感じ、鮭釣りなどでも嫌な経験をした為です。
本当に(今もですが)右も左もわからない状態で購入し、初めての出艇なんて目もあてられない具合でした…(遠い目)


本当に逸れました。
今回はある程度「行きたい場所に行ける」ボートを利点を活かし、古平の沖歌トンネル裏をなぞりながら流してゆこうかと思ったわけです。

未だジギングは初心者にもなっておらず、オフショアから『動く床でショアキャスティングをやる』感覚です。(笑)

さて、出艇場所には朝4時に到着、運転席から降り立ち「寒っ…」とまた乗車。

どうしよう、オフショアからならもう少し遅くてもよいよね?
(なぜか釣れる前提)

しかし、既にうっすらオレンジ色になってきている空を見て「何しに来たんだ!」と自分を鼓舞します。

防寒着を着こんで、ボートを脹らませ4時半を回ったころに出艇です。
おや、もう1名ボーターの方がいらっしゃいますね。

出艇場所とポイントの位置関係として、右に行けば今回のトンネル裏ポイント、左に行けば古平川ポイントなわけですが、そのボーターの方は左に行かれました。
1人でも少ない方がプレッシャーが少ないかなぁ、という考えと、やっぱり古平河口の方が個体が多いだろうかと考えた結果、やはり右に舵を取ります。

入った事のない沖歌トンネル側は、当然陸地からの入釣者もおらず朝の凛とした空気も相まって、さながら秘境の雰囲気を醸し出してます。

これは(いれば)釣れるでしょ、と思いまずは昨日の功労者、アイマのミノーを結びます。

出艇して気づいたことは、漁師さんの網が多く入っている事。
それはイコールお魚がいるという事では、とキャストにも力が入ります。
岸からのキャスティングでも届きそうな距離にボートを保ち、岸側と沖側にキャストする目論みですが、岸側からの反応はありません。

最初のアタリは沖側からでした。

ホッケでしたけどね。(笑)
ミノーを食ってくるだけあって、大きめのサイズです。
次はサクラマスを、とキャストを繰り返します。
漁師さんの仕掛けた網には目印としてブイが浮いてますが、潜り過ぎないミノーでブイの間を通した時、正体不明なバイトが何回かありました。
掛けてないので正体はわかりませんが、あやしい…

この日の潮流は西から東に流れており、古平から流しながら射つには好都合でした。
しばらくホッケのアタリに恵まれながら網エリアを過ぎて、地磯とゴロタ場が見えてきました。
小さな川の流れ込みがあり地磯が湾洞状になっているという、(私的には)ルアーマン大好物の場所です。
しかし、キャストを繰り返してもノーリアクション。
今回はアンカーになる物を打たずに流される釣りにしたので、ボートが「ここにはいないよ」とばかりに私を運んでゆきます。

流されては射ってを繰り返し、気がつけば沖村川の河口まで流されました。
太陽も完全に昇っております。
目当てのサクラマスは確保できず、実績も聞かれる沖村川まで流れ着いたのですが時間的にも午前の部ラストかと思い、力を込めてキャスト!

コツンッ!
うーん、癒しのホッケちゃんです。(笑)

もうちょっと河口の方が良いのかな。
「プシュー」
聞き馴染みのない音が河口正面より聞こえました。

海面にぷかぷか浮いているその物体は、最初は何かの漁をされてる漁師さんの船かと思ったんです。

いや待て待て、船が見えない。
うねりで海面に隠れてる様に見えているのでは?
いや、うねりないし。
と、自問自答してると、明らかにそのシルエットから「プシュー」と。

え、鯨なの?
身の危険を感じましたが、いやちょっと待てと。
ここ水深10㍍もないぞ。
そうだ、単眼鏡持ってるや。
ごそごそとライフジャケットのポケットから単眼鏡を取り出し覗きこむと、トドの群れでした。(汗)

そうだ、あのプシューは聞いた事あった…
今季はやけにトドに遭遇します。
君は仲間のいる石狩沖堤防に行きなさい…

とにかく、彼らがいるという事は、ほぼ午前の部終了のお知らせです。
潮流に逆らいボートを出艇場所に向けて走らせます。

果たして【未開拓ポイントで平成サクラ締め作戦】は終了しました。

ボートを陸に引き上げて片付けを行っていると、朝方から古平河口ポイントでショアから投げていたアングラーさんとお話をする事が出来ました。

どうやら早朝の左右の選択で、私と逆に進路を取ったボーターさんは無事キャッチされた模様です。(笑)
但し、古平河口でもショアからはかなり厳しく、キャッチした人はおそらくいないと。
他のポイントについてもお話をお聞きできました。

うーん、これは平成中にキャッチが厳しくなってきた。(汗)
そのアングラーさんの言葉で非常に参考になったのが、「せっかく岸に寄ってきてる魚を追い越して沖に行っちゃったら獲れる物も獲れないよ」という名言…。
ごもっとも。
オフショアキャスティングはまだまだ難しいと思い知りました。